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本:『リーダーシップからフォロワーシップへ』 中竹竜二

早稲田大学ラグビー蹴球部監督の中竹監督による組織論。
カリスマリーダーだった清宮前監督に対して、
「日本一オーラのない監督」を自認する中竹監督。

自信に満ちた明確な指示で選手を動かす、
トップダウン型の清宮前監督。
圧倒的な存在感には、
確かに理想のリーダー像の姿をみた。
それはそれで1つのスタイルであり、
あの頃の早稲田にはそういった監督が必要だった。

そして、中竹監督が唱えるのは180度異なるスタイル。
選手に自主性を持たせ、
選手の中で課題を発見し、問題を解決していく、
いわゆるフォロワーシップという考え方。
リーダーはフォロワーが自走できる環境をいかに整えるか。

リーダーというのは、どういうタイプであれ、
部下の全員に好かれるというのは難しいことである。
中竹監督は、最悪なリーダー像を描きながら、
「ブレない」「言動に一貫性を持っている」ことが、
理想のリーダーに近づくとしている。

さて、この本では、
リーダーにとっても、フォロワーにとっても大事なこととして、
「スタイル」の確立を挙げ、多くのページを割いている。
ここでは、身の丈に応じた言動・態度を常に貫く一貫性のこと
それを「スタイル」と定義している。

自分のスタイルを見出すために必要なこと。

①多面的な自己分析
②できないことはやらない
③短所こそ光を!
④引力に負けない
⑤焦らず、勇気を持って

中竹監督は怒ることが苦手であるらしい。
怒る必要がある場面でも、②の法則でやらないことも多いようだ。
(もちろんどうしても必要なら怒るようだが)
自分も怒るのは苦手だから、なんだかちょっと共感できた。
そして、できないことは誰かにふる、など代案を考えればよいのだ、と。

④の「引力」とは周りや世の中の期待、プレッシャーを指す。
これに負けず、勇気をもってスタイルを確立しようということである。

フォロワーのスタイル確立を手助けする方法として、
個人面談の有効性が挙げられている。
余談であるが、私の勤務する会社でも定期的に上司との個人面談がある。
しかし、きちんと機能している面談をあまり聞いたことがない。
自分自身の経験では役に立った面談は一度もなかった。

中竹監督は相当の準備をして個人面談に臨んでいるようだ。
そして、未来志向であるか、弱点克服に偏りすぎていないかなどをチェックする。
弱点克服よりも長所を伸ばすことに力を入れているようだが、
これは大切なことかもしれない。

それから、フォロワーは
自分自身の成長を最優先に考えることが、
フォロワー自身にも組織にとっても良いとする。
フォロワーは自分のことに専念できる、
思い切ってチャレンジできるわけで、
そうしてスタイルを確立していくべきだということだ。

最後になるほどと思ったことば。

「できる」とは、能力がつくことではなく、
日々絶え間なく「きちんと+する」こと。
要するに、簡単な仕事をなめてはいけないのだ。

挨拶を相手よりきちんとできるか、そんなようなことであるが、
とても大事なことである。

いろいろと示唆に富む本であり、
自分のやるべきことを考えさせられた。

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早稲田大学ラグビー部監督 中竹竜二氏の新作。 本書はラグビーの本ではなく、組織論の本です。 リーダーシップとフォロワーシップ。 どちらが正しいかということではなく、相反する概念ではないと 私は思います。 シンクタンクでの勤務経験を持ち、早稲田ラグビーの監督..... [続きを読む]

受信: 2009年2月20日 (金) 07時31分

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