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本:『できそこないの男たち』 福岡伸一

文章が非常に上手い。
分子生物学の本でありながら、小説のようである。
やや冗長かなというきらいもないこともないが、
それでも引き込まれていく、魅力的な文章である。

生物の、人間の基本仕様は「女性」であるらしく、
男性であるしるしであるY染色体を貧乏くじという。
男は女に比べればがんになりやすいなど、
環境要因に関わらず、生物学的に男のほうが弱いのだそうだ。

なのに、男の方が社会では偉そうにしている。
それはメスが、オスの使い道は遺伝子の運び屋以外に
まだあると欲張ったために、余剰が生まれたことに起因すると説く。

このあたりの後半部分の議論はやや物足りないものがある。
生命が時間という媒体に浸されていること、
その媒体から飛び出る生かされている実感としての加速覚、
加速覚に通じるものとしての射精。
それだけでは説明しきれないと思うし、
あくまで分子生物学を専門とする著者としての推測のひとつであり、
答えのひとつであるということだろう。

ちなみに現状の人間の遺伝子のルーツが
アフリカにあったことが分かっているらしい。
「アフリカ」という地であることに、うまく言葉にできないのだが、
妙に感慨深いものをあった。
同時に、分子生物学というミクロの世界に、広さと深さを感じた。

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