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雑誌メモ:『日経ビジネス 2010.3.22号』 伸びる会社は全員力

最終的にはヒトが大事で、
そのためにどういう組織であるべきかということが大きな課題なのかもしれない。
これが正解ということはないけれど、
今週の特集は自分の会社の組織を考える上での参考になるとは思う。

■伸びる会社は全員力 成果主義エリートはいらない

キリン、東京海上日動システムズ、J・フロントリテイリング、テルモ、おかしのまちおか
といった各社のケースが特集されている。
その上で、中原淳・東京大学准教授と金井壽宏・神戸大学大学院教授の解説がある。

僕の中ではキリンのケースは自社にも近い感じをもった。
顧客本位を阻む障害として、キリンHD副社長の三宅氏は次のように表現しているようだ。

「内向き」「上向き」「箱文化」という3つの言葉で表現する。
内向きと上向きとは、自分の所属部署や上司の顔ばかりを見て仕事をしていること。
箱文化とは、自分の担当業務や専門分野に閉じこもっていることを指す。(p26)

とてもわかりやすい表現であり、僕の勤務する会社でいえば、
上向きはそれほどでもないが、内向き、箱文化は非常に共感できるポイントだ。

キリンでは、「全員がヒーロー・ヒロインになれる会社」を目指して、
顧客本位に立ち戻ることを社員に求めるビジョンを作成したらしい。
しかし、このビジョンも様々な方法で浸透させようとしたようだが、
ビジョンと実務がつながらないと現場社員の納得は得られなかった。
そのターニングポイントになったのが「コーチング」の導入であったようだ。

コーチングを通して顧客本位の重要性に社員が気づいたということなのだが、
実はこのあたりがよくわからなかった。
というのは、「コーチング」というのがどういうものかはこの特集内では詳細な説明はないし、
僕自身も「コーチング」というのがあまりよく分っていない。
ということで、ここはきちんと別途本を読むなりして勉強しておこうと思う。

ただ、ビジョンを作成しても現場社員の腹に落ちない状況というのは、
自分の会社を考えてみてもその状況はよくわかるところで、
ビジョンを実感をもって行動へと移すには、なんらかのしくみが必要なのは確かだろう。
社内報だとか、トップが講演するだとか、単に伝えるだけでは人の行動を変えるのは容易ではない。

また、「顧客本位」ということが大事だということも思った。
そこを起点に自分の仕事を考えて、他部署を巻き込んでいく。
他部署も「顧客本位」で考えていれば、建設的な意見が生まれるだろう。
何も意識しなければ、どうしても組織は内向きになっていくものだと思う。
そのほうがラクだから。
一人ですべての工程をこなせれば何も問題はないのだろうが、
各部署で分業している限りは、
あくまで「顧客本位」という共通の視点をもつことを原点として、
内向きな組織になることを防ぐことが、最終的に顧客の利益となり、自分たちの利益となると思う。


今週号でもうひとつ気になった記事は、
仏ロレアルCEO、ジャンポール・アゴン氏のインタビュー記事。

■失敗が磨く”決断力”

ロレアルでは意思決定力育成の3カ条として、下記があるらしい。

・全社員に「失敗する権利」を与える
・なるべく若いうちに意思決定の機会を与える
・1回目の失敗は許し、挑戦したこと自体を評価する

若いうちにどんどん意思決定をしてみるというのは大事かもしれない。
いちいち上司にお伺いを立てていたら意思決定スピードは鈍っていくし、
自分の意思決定に責任をもたなければ成長もないと思うからである。
もちろん単に責任だけ負わせたらつぶれてしまいかねないわけで、
そこで「失敗する権利」を与える風土というのはよくできていると思う。

ちなみにインタビューの中でもう一つきになった点は、
現在の日本の化粧品市場について。

日本では、百貨店のみで販売されている高級ブランド品も、
ドラッグストアで販売されている商品も、
口紅なら1本3000円前後とほぼ同じ価格で購入できます。
そこで消費者は「同じ3000円を出すなら、高級ブランドが欲しい」と考え始めるようになったのです。(p85)

つまり百貨店だけで販売されているような高級品か、価格競争力を持つ低価格品。
このどちらかが支持されていくはずです。
そしてロレアルは高級品にも低価格品にも非常に強いブランドを持っています。(p85)

高級品か低価格しか売れないとすると、
たとえばマキアージュやコフレドールのようなドラッグストアではちょっと高級なあたりが、
あまり売れなくなるということだろうか?
まあ、確かに、ドラッグストアで半端に高いものを買うくらいなら、
デパートでいいものを高く買うか、ドラッグストアで安いものを買うという選択は正しい気がする。
ただ、デパートのものがいいものなのかどうかは、男性の僕としてはよくわからないけど…。
それにしても、そういう風に考えると、
マキアージュとかコフレドールのようなちょっと高級なブランドを買う人ってどういう人なのか?
そもそもそのあたりのブランドって必要だったんだろうか??

消費者の嗜好や技術力の高さなど、様々な面から見ても、 日本は先進国の将来を映し出しているのではないでしょうか。 私は地球のあらゆる国の中で、いい意味でも悪い意味でも日本は進んでいると思っています。 だから日本という国でビジネスすることは、まるでタイムトラベルをしているようなものです。 ほかの国でも参考になるはずです。 日本への投資は必ず有益になると考えています。(p85)
日本市場から撤退する外資もあるなかで、 (ちょっと前の日経で銀座の高級ブランドが撤退していって、 低価格ブランドのお店が入ってきているというような記事を読んだような気もするが…) こんな風に捉えている会社もあるんだなあ、と。 美に対する意識として世界共通の普遍的なものがあるとして、 日本市場がその先端をいっているとしたら、それを外国へと展開していくのはチャンスだろう。 とはいえ、国内化粧品メーカーの海外比率ってそんなに高くなかったような…。 これからに期待というところだろうか。


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