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2010年7月

読書メモ:『シアター!』 有川浩

シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
有川 浩

アスキー・メディアワークス 2009-12-16
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あっという間に読み終わった。
面白い小説はじっくりと少しでも楽しい時間を長引かせようとしてみるが、
そんなものは無駄な抵抗だった。

春川司と春川巧。
売れない役者であり続けた父親の血をひいて、
劇団シアターフラッグの主宰となるのが春川巧。春川兄弟の弟。
そんな父親を支えてあげなきゃとのぼせあがりつつ、
子どもができた途端に生活のために離婚を選択した、
男前な母親の血をひく、鉄血宰相こと春川司。
この二人とそしてシアターフラッグの面々で物語は進んでいく。

印象に残っているシーンは、
シアターフラッグの前売りチケットが完売したときに、
劇団員が圧倒的な歓喜と涙となる中、傍観する司。
司はいわゆる経営者のような役割でシアターフラッグを支えることとなり、
鉄血宰相と呼ばれながら劇団に尽力するわけだが、
このシーンで部外者であることを強く認識させられる。
芝居のシーンなどでも、
作っている側にいる巧と作ることができない司という構図になる。

それに対する司の思いが明確に描かれているわけではないが、
何か充実したものと物足りなさとが混じったような感じではないのだろうか?
そんなことを思いながら、作ることができない側にいる自分は、
司に感情移入しながらこの本を読み進めた。

ちなみに司は作ることができない側ではあるが、
その事務処理能力、マネジメント能力、人を見る目など、
経営に関わるあらゆる面でプロフェッショナルぶりを発揮する。
いわゆるとても仕事のできる人物なのだ。
(そういう面でこの小説を読むとビジネス本としての価値もあるかもしれない。)
ただ、そうやっていわば裏方で支援しながら、大いなる結果も残しながら、
でもどこかで部外者な自分を認識するとき、司はいったいどういう思いなのだろうか?
正直僕の興味はそこにあり、幸せだと思っているならいいなと期待している。
自分の仕事も作る側をいかに支援するかというもので、
正直作る側へのあこがれもあるわけだが、
でも、裏方を極めることにも充実したものがあるのだと、
少し背中を押してほしかった、そんな感じだろうか。

僕はそんな視点で読んでいたけれど、
純粋に人物が魅力的で、ストーリー展開のテンポもいい面白い小説だった。

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読書メモ:『結果を出して定時に帰る 時短仕事術』 永田豊志

結果を出して定時に帰る時短仕事術結果を出して定時に帰る時短仕事術
永田 豊志

ソフトバンククリエイティブ 2010-06-30
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僕にとっては非常に使えると思ったタイムマネジメント本。
考え方の体系がとてもわかりやすくてスッと頭に入ってきた。
ちなみに左側に文章、右側に図解というのがまたわかりやすい。

中心となる考え方は時間を管理するのではなく、価値を管理するということ。
価値観があって、そのための目標があって、行動計画があって…。
大きなところからブレイクダウンしていく方式。

問題は最も大きなところ、自分の価値観とは何か?が定まっていないこと。
理屈の上でこれが一番大事なのはわかっていても、
「あなたの価値観は何ですか?」
そう聞かれても簡単には答えられない…。
この本では価値観を見える化する方法も述べられている。

そんな風に大枠を捉えつつ、
日々の仕事に役立つ情報も満載になっている。
to doリストの作り方なども、
具体化、細分化、数値化するなど、
詳細な方法を教えてくれている。

自分に合うやり方を採用して、
とにかくやってみながら、
あとは自分流にカスタマイズしていけばいいだろう。
その基礎になる本としてとても使えると思った。

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パパの視点:妊婦って大変だよな…

妻のお腹の子どもは順調に育っているようで、
ようやく12週目に入った。
まだ安定期というわけではないので、
つわりが完全におさまってはいないらしい。

今さらながら、妊婦って大変だな、って思う。
しかも、妻は働いているから、通勤の満員電車とかは心配。
バッグにマタニティマークのバッジをつけているけれど、
それに気づいてくれる人はどのくらいいるものだろう?
自分も妻が妊娠するまでは正直目がいっていなかった。
妻が妊娠して初めて、ああ、そんなマークがあるんだと思って、
電車内を見まわしてみると、たまに目に入ってくる。
自分が座っていれば、席を譲るようにしようと今は決めている。

あとはタバコなんかも困るよなあ。
喫煙と禁煙に席が分かれていないお店に入ったときにそう思った。
禁煙席があれば迷わずそこに行くが、
そうでなければ隣の人がタバコを吸うことだってある。
そのときに妊婦なので吸わないでほしい、って言うのもなあ…と。
そう考えるとそもそもお店を選んで行かなきゃいけないってことなのかなあ。

妻が妊娠してから、
自分も考えさせられることがたくさんあるな。

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読書メモ:『女たちは二度遊ぶ』 吉田修一

女たちは二度遊ぶ (角川文庫)女たちは二度遊ぶ (角川文庫)
吉田 修一

角川グループパブリッシング 2009-02-25
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友人に「最近感傷的になってない?」と言われたのは、
もしかしたらこの本を読んでいたからかもしれない。

学生時代の苦い恋愛を、この本は思い出させる。
だけど、別に悪い感じでもない。

今思えば苦い経験だということになるけれど、
当時にしてみれば、それが自分が見えているもののすべてだったわけで。
この本の男たちはみんな恋愛相手に対して誠実とは言えないかもしれないが、
20代くらいの恋愛なんてそんなもんじゃないかって、そんな気がする。

最近思うのは、いまだに僕の中では学生時代が最も楽しかった時だ。
ほんとは「今が一番」って言える生活がしたいのだけど…。
でも、今のところ学生時代が最も良かった、苦い経験も含めて…。
まあ、たまにそんな風に感傷にふけってもいいんじゃないか。

この本の女たちはリアリティがある。
男性作家の描く女性は、
どこか変なあこがれみたいなものが入ることがあるように思うが、
吉田修一が描いたこの本の女性たちはリアルだと思う。
突拍子もないこと言っているようでいて、
女性の本質的な思いが表現されているのではないかと。
江國香織の小説を読んでいるときに感じる感覚に近い。
(もちろん江國ワールドに比べればやっぱり男性っぽいのだけど)

ほんとは涼しい秋の夜長あたりに読むと、とてもハマりそうなんだけど…。

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雑誌メモ:『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2010.8』 戦略の技術

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2010年 08月号 [雑誌]Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2010年 08月号 [雑誌]

ダイヤモンド社 2010-07-09
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今月から装いを新たにしたハーバード・ビジネス・レビュー。
昔は定期購読していた時期もあったけれど、
内容的には難しいものも多く、読み切れなかったので、
最近は興味のあるときに購入するようにしている。

今月の特集は「戦略の技術」ということで、
31のテーマが紹介されている。
そのうち自分自身の興味があって、面白かったのは次のようなもの。

・低コスト企業に勝つ戦略
・防衛マーケティング
・CHAID分析
・ブランディング近視眼
・ブランド・エクイティの評価法
・顧客経験のマネジメント
・購買プロセス分析によるチャネル戦略

だけど、これらの論文って、
以前HBRに掲載されてたやつのサマリー?
なんかちょっと物足りない感じだったのだけど…。
今後はこういうスタイルでいくのだろうか?
元々の論文掲載号がちゃんと書かれてはいるので、
興味のあるものを全文読みたければ、それを探せってことか…。

まあ、でも、たくさんの論文のエッセンスが知れるから、
いろいろヒントが得られてそれはそれで良かったけれども。

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読書メモ:『不祥事』 池井戸潤

不祥事 (講談社文庫)不祥事 (講談社文庫)
池井戸 潤

講談社 2007-08-11
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池井戸潤の名前を知ったのは、
WOWOWのドラマ「空飛ぶタイヤ」の原作者だったことからであった。
(このドラマはかなり面白かったhappy01
原作本を読もうかとも思ったのだが、ドラマでストーリーはわかっているし、
ということで別の作品をと手に取ったのがこの本である。

銀行を舞台にして、
支店の事務指導を行う相馬と花咲のコンビが、
行く先々で何らかのトラブルに巻き込まれつつ解決していくストーリー。

相馬は時々いいことを言うが、
基本的には小心者でどこかぼんやりした存在。
そして、この本の主人公である花咲舞は、
凛としてぶれない熱い正義感の持ち主という感じだろうか。
まあ、通称「狂咲(くるいざき)」と呼ばれる、「キレるとおっかない」存在でもあるが…。

それにしても銀行というところは、
現実でもこんなにエリート意識が高いものなのだろうか?
小説だからある程度はデフォルメされていると思うけれど、
でも、やっぱりこの本に描かれているような出世とそのための保身、みたいな世界なのかな。
良くも悪くもそれがいろいろな人間模様を引き起こして、ドラマになっているのだが。

それと、この小説の中でのトラブルはほんとに小さなミスから起こっていて、
それが気がつけば大事になっている。
お金を扱う仕事だからということもあるかもしれないが、
得てしてミスというのはどの業界でもそんなもんだろう。
ちょっとチェックを怠ったとか、数字を見間違えたとか…。
人間なんて必ずミスをするものではあるが、
できるだけそれを減らすための仕組み作り、
ミスをしてしまったらその後のフォローが大事、
という当たり前のことを、この本を読みながら思い返した。

短編として読めていける内容で、
きちんと1編の中で解決するのだけど、
エピローグ的な部分は読者の想像に任せるような、
少し余地を残した感じになっているような気がして、
そこは僕の好みとしては物足りない感じもあった。
でも、最後の最後、「不祥事」というタイトルと同名の章はすっきりである。
爽快なエンターテインメント銀行小説だ。

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空飛ぶタイヤ DVD-BOX(3枚組)空飛ぶタイヤ DVD-BOX(3枚組)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-10-23
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空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸 潤

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空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
池井戸 潤

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2010年6月に読んだ本・観た映画まとめ

僕は読んだ本や観た映画をブクログに記録するようにしている。
そのうちメモを残しておきたいものはこのブログにアウトプットすることにしている。

で、ブクログにはその月のまとめをする機能なんかがあるようで、
じゃあちょっとまとめてみようかと思った結果がこれである。

本が11冊、雑誌が1冊、DVDが1枚。
ちなみに雑誌は日経ビジネスを毎週読んでもいるが登録できないみたいなので…。
6月はなんだかちょっとやる気がなかったこともあって、
自己啓発本、それもやる気が出そうなものを読んでいることが多かったかも。

だぶの本棚
2010年06月
アイテム数:13
超凡思考
岩瀬 大輔,伊藤 真
06月18日{book['rank']

生活者発想塾
博報堂生活総合研究所
06月26日{book['rank']

大学教授という仕事
杉原 厚吉
06月27日{book['rank']

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