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読書メモ:『不祥事』 池井戸潤

不祥事 (講談社文庫)不祥事 (講談社文庫)
池井戸 潤

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池井戸潤の名前を知ったのは、
WOWOWのドラマ「空飛ぶタイヤ」の原作者だったことからであった。
(このドラマはかなり面白かったhappy01
原作本を読もうかとも思ったのだが、ドラマでストーリーはわかっているし、
ということで別の作品をと手に取ったのがこの本である。

銀行を舞台にして、
支店の事務指導を行う相馬と花咲のコンビが、
行く先々で何らかのトラブルに巻き込まれつつ解決していくストーリー。

相馬は時々いいことを言うが、
基本的には小心者でどこかぼんやりした存在。
そして、この本の主人公である花咲舞は、
凛としてぶれない熱い正義感の持ち主という感じだろうか。
まあ、通称「狂咲(くるいざき)」と呼ばれる、「キレるとおっかない」存在でもあるが…。

それにしても銀行というところは、
現実でもこんなにエリート意識が高いものなのだろうか?
小説だからある程度はデフォルメされていると思うけれど、
でも、やっぱりこの本に描かれているような出世とそのための保身、みたいな世界なのかな。
良くも悪くもそれがいろいろな人間模様を引き起こして、ドラマになっているのだが。

それと、この小説の中でのトラブルはほんとに小さなミスから起こっていて、
それが気がつけば大事になっている。
お金を扱う仕事だからということもあるかもしれないが、
得てしてミスというのはどの業界でもそんなもんだろう。
ちょっとチェックを怠ったとか、数字を見間違えたとか…。
人間なんて必ずミスをするものではあるが、
できるだけそれを減らすための仕組み作り、
ミスをしてしまったらその後のフォローが大事、
という当たり前のことを、この本を読みながら思い返した。

短編として読めていける内容で、
きちんと1編の中で解決するのだけど、
エピローグ的な部分は読者の想像に任せるような、
少し余地を残した感じになっているような気がして、
そこは僕の好みとしては物足りない感じもあった。
でも、最後の最後、「不祥事」というタイトルと同名の章はすっきりである。
爽快なエンターテインメント銀行小説だ。

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