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読書メモ:『コンサルティングとは何か』 堀紘一

コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書)
堀 紘一

PHP研究所 2011-04-26
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「コンサルタントの仕事をひと言で言うと何だ?」
と聞かれたら、私は、
「グラフを書くこと」
とでも答えるだろう。(p106)

一番重要なのは、何をx軸にして、何をy軸にするかということ。
そして、xを変じるとyがどう変化するかといった、
xとyの因果関係を突き止めること。(p107)

徹底的に考え抜かれたグラフが一つできれば、
これ以上何も語ることはない。(p109)

リサーチャーである僕にとっても、
クライアントに求められていることはまさしくこれなのだと思う。
しかし、コンサルタントとの差はどこにあるのだろう?

コンサルタントのアウトプットを見たことがないのではっきりとはわからない。
けれど、たとえばグロービスに通っていたときの、
元コンサルの講師の方のアウトプットを見たときのことから考えると、
コンサルタントのアウトプットは非常にシンプルでありながら、納得感がある。
たぶん徹底的に考えて本質を掴んだ先は、
思いのほかシンプルなものなのではないだろうか。

これがたとえば僕がやると、なんだか複雑なものになる。
論理が間違っているわけではないのだと思うが、
余計なノイズが多くなって、わかりにくいのである。
「考え抜く」ということができていないのと、
それ以前に「考え抜き方」の訓練を受けていないこと、
x軸、y軸の発想の仕方など、いろいろと課題があることに気づかされる。

いわゆる究極の1枚を作ることを今後の目標にしよう。
つまり案件ごとに徹底的に考え抜き、
その本質をわかりやすく表現することを常に意識するということだ。
(ちなみにリサーチャーだって、こういうことができている人はいるはず。)

この本によるとコンサルティング料金は、
1件8000万円~1億2000万円程度、
月額で2000万円~3000万円で期間は4ヶ月が一般的とのこと。
リサーチ1件の値段と比べたら、あまりの違いに驚く。
しかし、それだけにプレッシャーも相当違うだろうし、
時間としては同じくらい残業していたとしても、
その質の濃さは全く違うのだろうなあと想像される。
でも、もしリサーチャーの単価でコンサルタントと同じような価値が創れたら?
ちょっとそんなことも思ってみた。

僕にとっては、とても刺激的で面白い本だった。


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