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2011年6月

読書メモ:『プロフェッショナルコンサルティング』 波頭亮×冨山和彦

プロフェッショナルコンサルティングプロフェッショナルコンサルティング
波頭 亮 冨山 和彦

東洋経済新報社 2011-05-27
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元マッキンゼーの波頭氏と元BCGの冨山氏の対談本。

対談本なので、わりと気軽に読めて、でも中身は濃い本だと思う。
若手のコンサル向けという感じだろうか。
リサーチャーである自分も刺激を受ける内容だった。

いまどきのコンサルは、
戦略はこうです、なんていう戦略の提供ではない時代で、
9割がオペレーショナルな仕事なのだそうで。
「高級な調査会社的」という表現が出てきたけれど、
なるほどコンサルが以前よりも、
リサーチ会社と競合度合いを増しているのかなあと思った。

どれだけ考え尽くしたか、
そのためにどれだけトレーニングを積んだか、
自分が当事者だったらどうするかという意識の持ち方、
現場経験によるリアリティ、
論理的思考は筋力であり、
毎日正しいフォームでトレーニングしないと身につかない、
論理的思考の勘所は、独立と相関の区別、次元の統一、因果の強さ、
なんていうあたりが自分に響いたこと。

あとは、
3ヶ月に1個マスター(修士号)をとるぐらいの気持ちで、
そのくらいの勉強量を、というのには、
自分の勉強しないダラダラ生活を猛省・・・。

この本の5章では、
冨山氏が東京デジタルホンのコンサルを、
波頭氏がNTTドコモのコンサルをしていたときのことが語られる。
その中で、波頭氏がiモードのことなどに触れているが、
昔読んだ『iモード事件」で松永真理氏が、
プロジェクトに入っているコンサルについて触れていたのを思い出した。
松永氏が言っていたのは、波頭氏のことだったんだろうか?

iモード事件 (角川文庫)iモード事件 (角川文庫)
松永 真理

角川書店 2001-07
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読書メモ:『世界を知る力』 寺島実郎

世界を知る力 (PHP新書)世界を知る力 (PHP新書)
寺島 実郎

PHP研究所 2009-12-16
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「アメリカを通じてしか世界を見ていない日本」
たとえば身近なことで考えると、
マーケティングの世界でもアメリカの文献や理論がよく日本語に訳され、
それを読んでマーケティングを知るっていうのもあてはまるかも。
わりとなんでも日本語に訳されてしまうのは、
いいことでもあるけれども、
偏りがありそうでちょっと問題かもしれないとも思った。
「英語で読む」ことができたら、世界は広がるだろうなあ。

断片的な知識や情報を相関させていく、
そして全体的な知へつなげていく、ということも語られるが、
このあたりは自分としては随分前から考えていたことであり、
ビジネスなどの世界でもそういうことを言いはじめたんだなあと思った。
つまり西洋の分析的な、分解していく思考に対して、
東洋思想の主客未分化のまま全体を捉える考え方。
ただ、全体を全体として捉えるって難しい。
結局は目の前にある情報や経験の断片を、
少しずつ少しずつ自分の中でつないでいくしか、
「世界を知る」ことはできないんだろう。

寺島さんは、日本には世界レベルのシンクタンクと通信社がない、とも言う。
つまり、世界レベルでの情報発信ができていない、と。
「情報」を生業とするリサーチャーとしては、
こういう発言は気になるところ。
自分が発信している情報は…、あまり世の中の役に立ててないか…。

自分にとっては目新しい何かがあったわけではないが、
考えていたことに間違いはなさそうだなあと実感させられた1冊だった。

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読書メモ:『プリンセス・トヨトミ』 万城目学

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
万城目 学

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思えばこの1ヶ月くらい、あまりにも忙しかった。
特に仕事で。
だからこのブログも全く更新されず…。
久しぶりの更新なので、どんな風にしたらいいかとまどってしまった…。

そんな忙しい日々ではありながら、
通勤の行き帰りくらいは好きな本を読もうということで、
手に取ったのがこれ、『プリンセス・トヨトミ』。
万城目学さんの本は、『鴨川ホルモー』ではまっていたので、
文庫が平積みされているのを見た瞬間、「これだ!!」と手にとった。

まあ、万城目さんらしく、ありえないシチュエーションながら、
『鴨川ホルモー』ほど突拍子もない感じではなかったかなあ、と思う。
最初のうちは、それほど物語に乗り切れなかったのだけれど、
途中からは怒涛の展開。
気がつけば読み終わっていた。

今回は、なんていうか、壮大な家族モノって感じ?
父親になったばかりの自分、自分と自分の父親との関係、
それを少しだけ投影させながら読んで、
少し何か胸にささるものがある読後感ではあった。

ちなみに僕にとっては『鴨川ホルモー』のほうが圧倒的に面白かった。

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鴨川ホルモー (角川文庫)鴨川ホルモー (角川文庫)
万城目 学

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